名前:小林 琢也(こばやし たくや)
出身中学:江戸川学園取手中学校
ポジション:WR/DB 副将 #22
中学時代のスポーツ:アメリカンフットボール
公式記録(BEARS内記録)
レシーブ:22回捕球
獲得ヤード:312ヤード
TD:4
振り返ればあっという間のシーズンでした。そこで、今シーズンで引退する選手を代表して3年生部員であり、バイスキャプテンの小林選手に入部から引退までの期間を振り返ってもらいました。このホームページを見て、江戸取を目指して受験してくれれば幸いです。

Q1.入部したきっかけは?
僕は中学2年生の始めに何かスポーツをしようと思ったときにグランドで練習してるアメフト部を見てかっこよく思えたのと、友達も入ってたから入部しました。


Q2.今までで一番思い出に残るゲームは?
やはり高3の春のシーズンの川越東戦だと思います。2時間40分の試合で、15人の選手という中で、後半に押されっぱなしで前半14点のリードがあっという間に逆転され、それでも最後まで全員であきらめずに試合残り19秒で同点のタッチダウンを自分でとれたことと、タイブレークの末、最後に勝てたことです。試合が終わって皆で泣けたことを覚えています。
 
Q3.岡室先生についての印象は?
うまく表現出来ませんが、とても尊敬しています。今まで中2のときからずっとお世話になっていますが、言葉数は少ない方だと思います。でもその少ない言葉は一言一言がとても重く、心に響いてきます。試合前などの言葉には「絶対にやってやろう!!」と、皆を同じ気持ちにさせる効果がありました。厳しい人ですが、優しさもあり、面白い一面も意外なところで見せてくれる先生です。(笑)

Q4.OBコーチングスタッフについて?
やはり嶋田さんが僕たちのアメリカンフットボールの世界を変えてくれたと思います。自分自身のポジションコーチでもあったので、話す機会が多く、嶋田さんに教わり始めてアメフトというスポーツを理解することが本当に楽しくなりました。そして福本さんは普段静かで優しい人ですが、試合中は熱い人で、川東戦では「お前負けたら最後なんだぞ、1本取り返して来い!」と、いわれたことで同点に追いつき、勝つことが出来たと思います。

Q5.BEARSの良い点と悪い点は?
良い点は、チームとして一つにまとまれたことです。試合中つらいときはハドルで手を握り、目を見て、励ましあいました。 その団結力がチームの力の源だったと思います。
悪い点は、人数不足もあり、試合の後半になるとへばり始めるところです。そして声が少なく、「静かなチーム」というのも悪いところだったと思います。

Q6.BEARSについて一言!
このBEARSというチームは、学校の雰囲気(学習中心なので)などにより少人数ですが、その中で団結力を高め、お互いを助け合うという点では他のどのチームにも負けないと思います。BEARSの伝統は、泥臭く、勝利に貪欲になって、どんなときでも挑戦者となり目の前の相手を倒す!! といことです。
今シーズンの関東4位という成績も団結力と伝統の力で得たものです。そして最後に戸山戦が終わったあと、惨敗でしたが感動して泣けました。引退してみて、この4年間は本当に良かったと思います。僕自身、このBEARSにいたことで後悔したことはありません。むしろ引退することが悔しいです。
多くのすばらしいコーチ陣や顧問の先生方に支えられているこのBEARSは本当に最高です!!
 
シーズンを終えて
さい先のよい滑り出しだったが・・・。
でも、今まで、アメリカンフットボールという競技に関していえば、東京都のレベルは我々の想像以上に高いところにあると思っていた。(確かに東京ベスト4にはボロ負けだけど・・・。)しかし、OBコーチ体制が構築した今、あと少し選手が集まれば、ある程度対等に戦えるのではという希望も見えてきた。彼らコーチの頑張りがここ一年だけの打ち上げ花火にならないよう、生徒募集面から見直し一人でも多く部活動に参加する生徒を捜していきたい。
 そして、三年生諸君。中等部から一緒だった部員は6年目になる。中学1年生の時にこの学年からフラッグフットボールを授業で導入し、何とか部員確保を目論み、それが成果となって出た年でもあった。振り返るとあっという間の6年間であったが、期待通り(本当はもっと期待していた選手もいることはいるが・・・。)の頑張りを見せてくれた事に、心から感謝したい。よくこの人数で頑張ったと思う。そして、今年卒業したOB達がそうであったように、君たちの頑張りを次の代へつなげていくことが私たちの任務だと思う。君たちにずっと言い続けた部員同士の「絆」は感じ取ることが出来ただろうか。どんなに辛くても、仲間の目を見て手を握ることで元気を回復することができただろうか。このことをこれからも忘れず、受験という難関を突破してほしい。
得点経過
TEAM PLAY(NAME)yd PLAY種類 PAT
1Q BEARS  #47椿山 :( 95yd) KOR    KICK NG
1Q 戸山高校  #42    :( 90yd) TFP−B
1Q 戸山高校  #84    :( 65yd) PASS KICK G
2Q 戸山高校  #33    :(  2yd) RUN  KICK G
2Q 戸山高校  #      :(   yd) SAFETY
2Q 戸山高校  #84    :( 10yd) PASS KICK G
3Q 戸山高校  #2     :( 72yd) KOR KICK NG
3Q 戸山高校  #33    :(  9yd) RUN KICK G
3Q 戸山高校  #      :(   yd) SAFETY
3Q 戸山高校  #84    :( 22yd) PASS KICK NG
3Q 戸山高校  #11    :( 15yd) RUN KICK G
3Q BEARS  #22小林 :( 53yd) PASS RUN NG
4Q 戸山高校  #37    :(  2yd) RUN  KICK G
4Q 戸山高校  #11    :(  8yd) RUN KICK G
4Q 戸山高校  #84    :(  8yd) PASS KICK G
《コメント》
最後のセレモニー。アメフトならではの
緊張感が走る一瞬である。
 3年生最後の試合は残念ながら見るも無惨見るも無惨な惨敗だった。都立戸山高校は、昨年度秋季東京都大会では(たぶん1〜2年生チーム)2回戦で明治学院に敗退したチームであったが、今春は東京都大会でも準優勝し、関東でも優勝目指して今まで頑張ってきたのだと思う。残念ながら3位となり、彼らもこれで引退し受験に備えるのだと思う。同様に我々も、昨年の秋季大会から新チーム編成となり、いわば戸山高校と同じように取り組んできた。人数の差こそあれ、彼らの成長ぶりとどのくらい同じなのかということを考えると、実力以上の差があったのではと反省するしかないだろう。
 さて、試合はレシーブを選択したBEARSのリターンから始まったが、ここ最近(というより、ここ数十年間)記憶にないキックオフリターンTDで始まり、さい先のいい試合運びになったかなと思った瞬間、TFPのキックをブロックされ、そのボールをエンドゾーンまで運ばれるという波乱の幕開けだった。そして、前半は3本のインターセプトもあり、関東大会に入り、本当に長くなったディフェンス時間を一生懸命耐え、ある程度の成果を見せたが、案の定後半に入り、集中力も気力も切れ、後は怒濤のTDの嵐になすすべがなかった。勿論この間、コーチ陣は一生懸命改善策を立てて対応したが、柔よく剛を制すとはいかず、大型ラインに圧倒され、ランパス共におもしろいように通されてしまった。そういう意味では、準決勝・三位決定戦ともにアメフトをやらせてもらっているという感じではなく、試合のほとんどをディフェンスしているといった表現が適していた。
 さて、春の関東地区大会が終了し、すべてのチームは本番である秋のシーズンに向けて、この夏も合宿を経て更にバージョンアップしていくのだろう。それを思うと、もう一足早く新旧交代の時期が来ていることに寂しさと無念さを覚える。確かに、人数は少ない(これが一番致命的なのかもしれないが・・・。)3年生もいる夏は一回りも二回りも大きく強くなれるときだけに・・・。いやいや、これ以上の絵空事は考えないようにしよう。
第34回 関東大会 三位決定戦 対 都立戸山高校戦

2008年6月15日(日) 駒沢第2球技場
AM10:00KICK OFF  天気:晴れ (12分正式計時)

戸山高校のパワーに完敗 3年生のシーズン終了!

Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
12
都立戸山高校 16 29 21 75
学院戦での頑張りを期待する。さて、最後に今回は顧問不在のもと試合が行われ怪我等の対応にとても不安があったが、代行して下さった太田先生およびOB諸君に感謝したい。今回勝利することがで来たのも、昨年度から導入したOBスタッフの成果が遺憾なく発揮されている。改めて、嶋田コーチ・河内コーチ・福本コーチ・青木コーチ、そして吉田コーチ本当にありがとう!!
シーズンを通じて、急成長してきたのは
やはりなんといっても、ディフェンスライン
だろう。リャンメンでもよく頑張っている。
一見トリッキーであるように感じるが、
オフェンスはこの体型からの展開を充分
考えていた。いかんせん疲労が・・・・。
後半からは、私が次の試合の審判ため控え室に入ると、場内アナウンスからプレー毎に、レフリータイムアウトがアナウンスされ、『負傷選手のためのタイムアウト』という声が聞こえてくる。それがすべてうちの選手だろうと思いながら着替えをしていた。ファーストダウンのコールは時折聞こえ、何とか1本でもと願う気持ちはあったが、残念ながらエンドゾーンは遠かった。しかし、負け惜しみになるが、コーチ連中が立案したオフェンスは決して無駄ではなかったと思うが、ハーフタイムで、青木コーチから選手達へのアドバイスにあったように、まず優先するのは、有資格捕球者だけでなく、全員がボールを大切に扱い、コントロールすることがもっと忠実に実行できれば1TDはとれたかもしれないし、やはり基本に忠実に対応することの重要さを教えられたように思う。ミスが多ければ何をやっても勝てない。
 さて、次は都立戸山高校と三位決定戦である。選手達は満身創痍という言葉がぴったりと当てはまる状態ではあるが、4月13日から始まった3年生最後のシーズンが、なんと6月15日まで出来たのは満足できる結果だったと思う。何度もいってきたが、コーチの献身的な参加に感謝して後1週間、悔いの残らない努力を見せてほしい。
得点経過
TEAM PLAY(NAME)yd PLAY種類 PAT
1Q 早大学院  #82  :( 28yd) FG  
1Q 早大学院  #22  :(  1yd) RUN KICK NG
2Q 早大学院  #13  :( 27yd) PASS KICK G
3Q 早大学院  #35  :(  6yd) RUN KICK G
4Q 早大学院  #6   :(  3yd) RUN  KICK G
《コメント》
コーチ、選手ともに、暑さの中でも最後
まで諦めず戦うことは出来たが・・・。
 昨シーズンに続き、再び早大学院と対戦できるチャンスを得たが、オフェンスは要所要所でゲインするものの、ファンブルやターンオーバーでチャンスを掴みきれず完封を喫し、東京1位の厚い壁を崩す事は出来なかった。
今日は朝から太陽が雲間からのぞき、初夏の気候を思わせるような暑さがキックオフ前から駒沢公園を覆っていた。我々の敵は、勿論相手チーム。しかし、それだけでなく気候、グランド条件と様々な環境を気にしながら戦っているというのが現状だ。今日も、いつも通り相手チームの人数に圧倒され、そして、暑さに過敏になりキックオフとなる。創部当時から常に部員数の少なさに悩まされて来たが、それでも当時は確かに根性で克服するところがあった。しかし、今ではその当時の部員がOBコーチとなって、ウォーターケースを持ち、フィールド内に水を運び、選手の顔色や様子を見ながら細心の注意を払い作戦を立案している。
 しかし、戦況はというと、昨年度同様早大学院のパワーに負け、点差以上の実力を知らされた一戦でもあった。(次から次へとQBは代わってくるし、プレー数も限られていたように思う。)しかし、そうであっても選手達は諦めることなく健気に頑張り続けた。
得点経過
TEAM PLAY(NAME)yd PLAY種類 PAT
1Q BEARS  #47椿山 :( 11yd) RUN  KICK G
2Q BEARS  #91町田 :( 39yd) PASS KICK G
3Q BEARS  #47椿山 :(  4yd) RUN KICK G
4Q BEARS  #21糸川 :(  8yd) RUN RUN NG
4Q 清水国際高  #10    :( 10yd) PASS RUN G
4Q 清水国際高  #10    :( 11yd) PASS RUN NG
詳しい記録はここをクリック
第34回 関東大会 準決勝 対 早大学院戦

2008年6月7日(土) 駒沢第2球技場
AM10:30KICK OFF  天気:晴れ (12分正式計時)

早大学院に完封負け!三位決定戦へ

Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
早稲田大学高等学院 30
《コメント》
4強をかけて臨んだ試合といいたいところだったが、我が校では5月31日(土)の体育祭が順延となり、不幸にも6月1日(日)になり、岡室監督は体育科の責任者であるということから、試合引率が許されない状態になる。勿論私もであり、アメリカンフットボール部史上初の代理引率者で公式戦を戦うことになった。
そこで、ゲームに関しては我がBEARSの中核をなす嶋田HCのレポートで紹介します。
《嶋田HC:談》オフェンスはランプレーが面白いようにゲインを奪い、パスに関しても50%以上の成功率を残すことができました。この試合は、QBの寺村が自らのランプレーを使いながら、良く試合を組み立ててくれ、特に後半はRBの故障もあり、彼のランプレーを多くせざるを得ない状況下でも、確実にゲインを奪ってくれました。
ディフェンスに関していえば、相手オフェンスが我々のオフェンスとコンセプトが同じだったことを鑑みると、もう少し抑えたかったところです。と言いますのも、相手同様QBのカウンターを止めることができず、多くのファーストダウンを与えてしまい、パスに関しても後半に2つのTDパスを献上してしまうという失態をおかしてしまいました。(4Qはバテバテで時間を消費することで精一杯。)
ということで、何はともあれ、15年ぶりに準決勝にコマを進めることが出来た。しかし、次回は昨シーズンに完敗を喫した早大学院(東京都1位)である。大方の予想ではまた我々が完敗と見ているだろう。しかし、昨年よりも成長している姿を見せ、なんとしてでも食い下がりたい。選手は確かに少ないが、熱意と意欲は人一倍持っている選手集団である。


第34回 関東大会 2回戦 対 清水国際高校戦

2008年6月1日(日) アミノバイタルフィールド
PM13:30KICK OFF  天気:晴れ (12分正式計時)

清水国際高校を撃破!ベスト4の仲間入り!

Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
27
清水国際高校 12 12
《コメント》
昨年秋のプレーオフ同様、雨のキックオフとなった。しかし、両チームともショットガン主体のチームであり、選手数もほとんど同じ。伝統のショットガンを擁する日大鶴ヶ丘高校のパス攻撃が少しでも劣れば勝機はあると信じて臨んだ関東一回戦であったが、キックオフ後両チームともパントを蹴り合い、均衡が破れないまま時間が進んでいく。BEARSはというと、相変わらずスロースターターであり、思うようにシリーズ更新が出来ない。そんな中、1Q後半になりかけたとき、徐々に雨も上がり鶴ヶ丘高校オフェンスのショットガンが正体を現してきた。そして、自陣に攻め入られたあとの攻撃で、一気にエンドゾーン右隅にパスを通され、先取点は日大鶴ヶ丘高校に。いやなムードで進む中、それでもBEARSディフェンスは頑張っている。そして、2Qに入り一気にモメンタムが我々BEARSに流れ込む出来事が発生する。日大鶴ヶ丘高校のエースQBが投げたパスをWRがキャッチ、その瞬間にDB#24松井選手のタックルが決まり、ボールは胸からポロリと落ち、両チームがファンブルボールをリカバーしようとしたときに鶴ヶ丘高校QBが負傷するというアクシデントが発生する。少数精鋭ではあるが名門鶴ヶ丘高校だけに、その後もセカンドQBがリードすると思われたが、高校生のゲームは不思議なくらい勢いの差が出る。今まで、ランプレー主体のゲームプランを立て時間を消費しようと考えていたBEARSオフェンスがゲインし始め、最後は成長著しい#47椿山選手がエンドゾーンにボールを運び7−7の同点とし試合を振り出しに戻す。その後は、一気に鶴ヶ丘高校オフェンスが止まりだし、逆にBEARSオフェンスが機能し始め、BEARSエースQB#4寺村の投じたパスを、それぞれ#91町田選手、そしてその後のオフェンスで#22小林選手がキャッチし一気にエンドゾーンへ。残り約3分で2TD(いずれもTFP失敗)を決め、結果的には2Qでゲームが決まったことになった。勝因は残念ながら、鶴ヶ丘高校QB#7の負傷退場であり、パス攻撃がほとんどないオフェンスは容易に止めることが出来た。たぶん、鶴ヶ丘高校にとっては無念の敗戦であったに違いない。事実、後半に入っても決してあきらめずセカンドQBを駆使してシリーズを更新してくるなど、鶴ヶ丘高校スタッフにはあきらめない気持ちが見られ、後半は我々も無得点で終わってしまった。しかし、我々もゲームプランとしては事前に計画した通りに運ぶことが出来た上に、特に3rdダウンショートでは確実に#47椿山選手がシリーズを更新するなど、気迫あるプレーも随所に見せてくれた。埼玉地区は関東に出ても東京には勝てないと噂され、だいぶ時間が経つ。確かに今日のゲームは相手QBの負傷退場というアドバンテージもあったが、岡室監督を中心としたOBスタッフの準備が充分随所にいかされ、そういう意味では決して恥じることのない勝利だったと思う。いずれにしても鶴ヶ丘高校エースQB安藤君の一日も早い回復を祈り、吉江先生含め鶴ヶ丘高校スタッフに敬意を表したい。

得点経過
TEAM PLAY(NAME)yd PLAY種類 PAT
1Q 日大鶴ヶ丘高  #33    :( 16yd) PASS  KICK G
2Q BEARS  #47椿山 :(  2yd) RUN KICK G
2Q BEARS  #91町田 :( 26yd) PASS KICK NG
2Q BEARS  #22小林 :( 52yd) PASS RUN NG
詳しい記録はここをクリック
第34回 関東大会 1回戦 対 日大鶴ヶ丘高校戦

2008年5月25日(日) アミノバイタルフィールド
AM10:30KICK OFF  天気:曇り時々雨 (12分正式計時)

15年ぶりの関東地区1勝達成!

Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
19 19
日大鶴ヶ丘高校

第34回 関東高等学校アメリカンフットボール大会日程

 いずれにしても、2年連続関東大会に進出できることになったことはすばらしい。一昨年前までは超低迷しており1回戦敗退が日常のように続いたことを考えると大きな飛躍である。しかし、同時に新入部員がまだ一人もいない現状を考えると、秋以降に大きな不安を抱えたままの関東大会となる。毎年、少ないながらも確実に中等部フラッグフットボールからアメリカンフットボールへ移行してくる部員がいたが、今年度はそれもいない。年々偏差値が上昇していることもあり、高校受験で入学して来る生徒も男女あわせて約70名と非常に少ない年となり、ここからも入部者は皆無である。アメリカンフットボールという競技は一見難しそうに感じるが、実は初心者が一番早く導入出来る競技であり、一つ一つ明確な役割分担をこなしていく中で体感できる充実感は、他の競技では得られないものである。是非とも江戸川学園取手高等学校の生徒諸君は今からでも遅くないので、是非とも入部を待っている。
さて、話題を関東大会に戻すが、唯一春のオープン戦を東京都のチームでお願いしたのが日大鶴ヶ丘高校であった。そして、我々BEARSが春秋関東地区大会に出場し初戦で対戦するのは、昨年度の早稲田大学高等学院を除きすべて日本大学付属高校である。そして、日大鶴ヶ丘高校とはこれで3回目の対戦となる。通算成績では圧倒的に分が悪く、日大系附属高校には通算2勝しかしていない。(平成元年春2回戦:日大二高・平成元年春準決勝:日大鶴ヶ丘高校)しかし、全国大会常連校であり、日本一を数回勝ち取った日大鶴ヶ丘高校も、昨今の進学校化のあおりを受け、女子生徒の在籍数が多くなり、今春は16名程度の部員数で勝ち上がってきている。今までは、常に相手チームの人数が多く、負けても言い訳の出来る状態であったが、今回はまさに条件は同じである。共に少人数、パスオフェンス主体のチーム。オフェンスに関しては日大フェニックス黄金時代のWR吉江先生直々のショットガンオフェンスが有名で、我々より精度は高いのは事実であるが、高校生が戦うフィールドである。中学1年生よりフラッグフットボールを始め、高校3年生を迎えるQB寺村の集大成に期待したい。